毎月発行する新聞「めざせ達人」から掲載しています
コラム/めざせ達人
めざせ達人
第227回 心構え
新しい年を迎えるには
新しい心構えがなくてはならぬ
決してただ
漫然と迎えてはならぬ
そしてその心構えには
年相応のものがなくてはならぬ
五十代には五十代の心構え
七十代には
七十代の心構えが大切である
仏教詩人 坂村真民
七十代の三年目を迎え、恩師山口清吾先生の歳を越え、今年は父の歳を越えようとしている。いま七十代の心構えの大切さ、必要性を強く感じている。“一日一日を大切に生きること”、このありきたりな言葉が、この年になって初めて身に染みている。
“明日”がやってくる事に疑いを抱くことの無い時代から、朝を迎えることができた事を喜ぶ時代に変わった、と言えば私にはふさわしくない大言壮語な物言いかもしれない。『明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。』と云ったインド独立父マハトマ・ガンジーの言葉が私の気持ちに変化をもたらした。今日できることは今日やってしまい後回しにしないこと、そして、稽古が出来る身体を維持し、日々の稽古に工夫を重ねて合気道についての理解を深め、囚われの無い、自由な合気道を・・・。令和六年の年頭に心構えを思う。
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