コラム/めざせ達人

毎月発行する新聞「めざせ達人」から掲載しています

めざせ達人

第197回 やる気スイッチ

 五月の中旬、益田のカラオケ喫茶からクラスターが発生し、感染者が相次いで発生したが、六月に入って、ようやく収まる気配を見せているようだ。稽古から離れたおかげで、日が沈むまで畑で一日を過ごす毎日が続いている。暫くの間、合気道のことが頭から離れてしまったが、二週間も経つと自然と合気道が戻ってくる。合気会より全日本合気道連盟演武大会プログラムが届き、演武の様子も動画で見ることができるようになっている。稽古が出来ない今は、動画で色々な合気道を観ることでモチベーションを保つのも一つの方法だと思う。

 合気道は生涯を通して追求していく終わりなき道だが、当会に入会し合気道の稽古を始めて、途中離脱する人は少なくない。やむを得ぬ事情での退会もあるが、多くの人はやる気の低下だと推測する。子どもに限らず大人でも、辞めたいという人を引き留めることはして来なかったが、出来る限り理由を聞くようにしている。また、子どもの場合は、面白くない稽古になっていないか、環境に何か問題は無いかを振り返っている。

 雑誌とネット検索による情報収集から、見つけたのは“天才キッズクラブ”の「やらせない、教えない、無理強いしない」の言葉と共に、五才児が三点倒立から逆立ちし歩行している、跳び箱十段を飛んでいる動画だった。全員ゼロからのスタートなので最初は見ているだけの子がいても、自分もやりたいと言い出すような楽しい場を作り、スイッチが入るまでじっと待つのだそうだ。やる気にさせる四つのスイッチ動画もあるが、この方法が小学生にも通用するかどうかは分からない。動画は完成された姿なので、そこに至る具体的な指導方法は不明だ。

 指導方針は、笑顔で接すること、わくわくするような楽しい環境を作ること、そして褒め続けることだと言っている。大人にも共通しているが、“教えない”という言葉が気に掛かる。教えずに見せて真似をさせることだと理解するが、言葉での指導は全くないのか疑問だ。一昔前の職人のように眼で見て覚えるような指導方法が良いのか、落ちこぼれる子どもは居ないのか疑問が残る。

2021年6月6日 | カテゴリー : めざせ達人 | 投稿者 : koukikai

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