第50回 感動を

今年の総会でのこと、少年部会員の紹介が終わり、中学生の紹介をしようとしたところ、「次は、え~・・」、名前が出てこない。昨年あたりから「もの忘れ」が多くなり、今にも我が子の名前も忘れそうな勢いとなってしまった。

人間は忘れる動物であり悪いことではないのだけど、1日10万個死滅する脳細胞のことを思うと、今まさに、老化対策が必要になったようだ。「一生稽古、一生青春、一生現役」を自ら実践するためには、まずは、脳の活性化努力が必要であることを実感してきた。脳の鍛錬も、千鍛万錬の毎日の積み重ねが決め手となるようだ。

医者で作家の斉藤茂太は、その著書の中で“笑い”はがん細胞の増殖を抑制するし、いきいき脳の特効薬であり、“感動する“ことが若返りの秘訣であると書いている。肉体の老化は精神によってコントロールできるとのこと。

“感動”を得るために必要なことは、感受性という心の窓を絶えず磨いておくことが必要だ。心に曇りがあれば、どんな美しいものを目にすることができたとしても感動は生まれてこない。不安、悩みの種をなくすことは心の曇りをぬぐうことになる、つまり無心無欲を求めることとなるようだ。

私達の合気道の中にも感動はある。日々の稽古の中で、演武会で、そして講習会で得た感動を思い出すことができるだろう。自分の技が見事に決まったとき、自分の演武をやり終えたとき、本部道場の師範の受けを取り、あるいは初対面の人と良い稽古ができたとき、興奮と感動を覚える。美しいものを目で見て、耳で聞き、合気道で人とのふれあいの中で感動することが若返りの薬となることを私自身で証明することができたら、最高の感動となるでしょう。

 

 

 

2009年2月4日 | カテゴリー : めざせ達人 | 投稿者 : koukikai