コミュニケーションとは、「人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと」を言います。人と人との一般的な手段は話し合い、電話、手紙、メールなどがあるでしょうが、今の世の中で一番便利で厄介なのがメールです。送信エラーさえ帰って来なければ確実にメールサーバーには届いています。しかし、相手が受信してメールを開封してくれる保障はありません。
電話は相手が見えないことから、直接言えない事でも、言ってしまうことが良く有ります。メールでは、便利さのあまり一言会話をすればすむことでも、メールを使ってしまうこともあります。海外に送信した質問のメールが、めぐりめぐって隣に座っている人に届いたと言う話があるほどです。
キーボードを通して自分の心まで相手に伝えることは筆以上になかなか難しい。しかし、言葉による会話は一切なくても、合気道の稽古を通して相手のこころが伝わってくるのです。9年前のこと、本部道場の朝稽古で、最高に気持ちの良い稽古がありました。初対面で白帯の若い男性でしたけど、波長がぴったりと合っていたのをお互いが感じる事ができました。「どこで稽古されているのですか。(広島です)せっかくの稽古を私ですみません。(とんでもない)」と、稽古の後の一言でした。
稽古でどこかかみ合わないと感じたら、その人はやはりその通りの人。会話で、その時の印象が消されてしまうことがありますが、その人の認識を誤ってはいないようです。
勝ち負けを競わない武道だからこそ、伝わって見えてくる相手の姿ではないでしょうか。それを感じ取ることが出来るためには、良い受身が必要条件であり、受け方次第だと思います。受身とは相手の情報を受信すること。
