第105回 転換法から

本部道場道場長代行の初心者クラスで稽古し、基本動作の転換法を入門部、少年部に取り入れてみた。今まで当会で指導していた転換方法とはリズムが違うので、少し動きづらいのを感じてはいたが、予想外の結果となった。

手本を見て、一回でそのとおりできる子はもちろんいた。間違って転換する子の中には、以前の方法を繰り返す子、逆方向に回転してしまう子、繰り返し行うので一度目はできるが二度目は逆方向に回転してしまう子がいた。間違っている子は自分の過ちに気が付いていない。違うことを伝えて、自力で修正できる子と、そうでない子がいた。総じて、そのような結果がでた。

二拍子から一拍子の転換に変えることは、身体に染み込んだ動きを修正することだ。技を覚える時は、一つ一つの動きを自分の言葉で理解することが大切だ。半身の構え、転換方法を言葉で説明することができるだろうか。一教を最後まで言えるだろうか。そして、自分の過ちに気が付くことができるだろうか。この転換法の修正で感じたことは、大人にも全く同じことが言えるということ。

一般部でも、自分が違った動きをしていることに気付いていないことがある。注意されて間違いに気付き、すぐに修正できれば良いが、その場は修正できても時間がたつと元に戻っていることがある。自分自身に直そうという意識が働かなければ直すことはできない。一度覚えたことを修正することは、最初に覚えることよりも努力が必要かもしれない。絶えず修正を繰り返していくことが、進歩につながることを覚えておかなければならない。

先日、ホームページに北海道の大学生から問い合わせメールが届いた。初めてのことで戸惑ったが、文章から誠実さが伝わったのでお答えした。その中で、合気道の稽古でどのようなことに気をつけているかと言う質問に、「工夫を怠らないこと」という回答を入れた。間違えないための工夫、失敗しないための工夫、進歩するための工夫をしなければならない、といつも思っている。

 

 

 

2013年9月1日 | カテゴリー : めざせ達人 | 投稿者 : koukikai