初段  T・S

6年目の昇段

学生の頃、『合気道は柔道のように筋骨隆々にならなくとも、相手の動きを上手に利用して捌き伏せることができる』ということを知り、理論的な技運びや力の使い方に興味をもったのが合気道との最初の出会いでした。当時はネットで簡単に検索できる時代ではなかった為、それ以上深く調べることもできず、いつの間にか月日が過ぎ社会人に。そんなある日、定期的に体を動かす機会を作ろうと、何か運動を始めようとして検索したのが『合気道』であり、大畑先生との運命的な出会いでした。あれから6年、休部期間もありましたが、いつしか『袴を着用したい』が稽古継続への目標となり、ようやくこの日を迎えることができました。思えばただ体を動かすだけが目的だったのですが、いざ始めてみると合気道の奥の深さに魅了されてしまい、毎回の練習が発見や納得の数々となっておりました。

この度、初段をいただき袴を着用することにより、新しく再スタートする気持ちで初心を常に心に留め、今後も稽古を重ねていこうと考えております。まずは最低限初段らしい動きができること(無駄な力を抜き、相手の動作を感じ、正確な技運びを行う)を当面の目標として稽古してまいります。また、今出来ていることに満足するのではなく、出来ていることを次にどのように活かすかを念頭に稽古を行い、連続した動きへと発展させていきたいと考えております。

最後に、有段者として人の手本となれるよう稽古に励んで参りますので、今後とも宜しくお願いいたします。

2008年12月10日