初段  M・O

私はこの合気道を年長の時に始めました。そして始めてから十一年でやっと初段になることができました。もともと、私は小さい頃から人より鈍くて、何事も長続きしなかったので初段になることができ、また十一年間も続いた事は自分でも驚いています。

初めの頃はあまり記憶にないのですが、保育園の友達や小学校の友達がいたので遊びに行く感覚で行ったような気がします。そして、どんどん年が経つにつれて、その友達もほとんどやめてしまいました。私は休むことも度々ありましたが、合気道を続けてきました。稽古中、私は注意された事を一度で直すことができず、何度も同じ事を注意されて半ベソをかきながらやっていたことを覚えています。今では少年部を教える機会があるのでわかりますが、私を教えるのも大変だったのだなあと思うことがあります。

少年部を教えていて、“教える”ということは本当に難しいとつくづく思います。間違っているところをどんなふうに教えればいいのか分からなくなる時があります。それに、間違えたところを教えたと思えば、それは自分が間違えているところで、相手にウソを教えてしまうことや、間違えているところを見逃してしまうこともあります。こういう事があると、私はまだまだ稽古が足りないのだなあと改めて実感します。相手にウソを教えたり、間違えているところを見逃したりしないように、しっかり稽古して正しい技を身につけたいと思います。

長い時間をかけて初段になることができたのだから、これからは、忙しい時でも合間をぬって、もっと上を目指して頑張っていきたいと思います。

2010年6月15日