三段を迎えるにあたって
合気道を始めて11年目で、ようやく三段へ昇段させていただけることとなりました。改めてこれまでの稽古の日々を振り返り、大畑先生をはじめ、共に稽古に励んだ皆様に心から感謝申し上げます。
初段をいただいた頃を振り返ると、まだ型を覚えるのに精一杯で、技を掛けることばかりに意識が向き、力が入り過ぎていました。また、相手の動きをよく見て合わせることができていませんでした。
二段をいただいた頃は、コロナが流行し始めた時期で、剣や杖が中心の稽古となりました。この時期には、相手の動きに合わせること、間合いの取り方、力の入れ方・抜き方など、多くを学びました。
この間、息子と共に少年部の稽古に参加させていただいたおかげで、基本の型を覚えることができ、それを子供たちに教えることで細かな点まで理解が深まりました。そして、一般部の稽古で実践することで、相手に合わせ自然に動けるようになって来ていると感じています。
ただ、もっと動きの中で自分や相手の流れを止めず、繋がりが切れないような稽古を続けていかなければならないと実感しています。
今年の9月に参加した講習会で、藤巻師範が本部道場でも80歳近くの方が元気に稽古している話をしてくださいました。それも、動作と呼吸を合わせることで疲れずに動けるようになるとの講話がありましたが、私はというと長時間多くの方々と稽古すると、やはり動作と呼吸が合っていなかったせいか、呼吸も荒く帰るときには足がつるほど疲れていました。それ以来、礼~準備運動~稽古まで動きと呼吸を合わせることを意識するようにしています。
そうすることで、重心をしっかり取れること、相手の動きに合わせられること、少しづつではありますが以前よりも稽古中に連続で動いた後でも呼吸が乱れずに済んできていると感じています。これからも、自然に動作と呼吸が合わせられるようになるまで稽古を続けていきたいと思います。
これらができて初めて、肚を中心に動き、相手と繋がることができると思います。より力を抜いて相手の力を感じられるよう、自分自身の動きを点検しながら稽古を行っていきたいと思います。
年齢を重ねるに連れあちこち痛みを感じることもありますが、大畑先生を目標に、これからも少しでも長く続けられるように、まずは還暦を目標に頑張りたいと思います。
今後は、三段の重みを感じながら、より一層精進し、後輩の方々にも基本をしっかり身に着けていただくよう、自分自身も体の動きを点検しながら育成にも力を尽くしていきたいと考えています。
皆様、今後ともよろしくお願い致します。