初段への道のり  E・Y

合気道との出会いは、子供の「お稽古事」としてでした。その出会いから10年・・・思い返せば様々な気持ちの変化がありました。

はじめは道場の端で、子供の稽古を見守るところからスタートしました。高校の時に「弓道」をしていた私にとって、道場の『凛』とした空気も嫌いではなく、合気道も「護身術」という認識から大変興味もありました。そういったことから私も子供と一緒に習い始め、入門部(4年間) → 少年部(3年間) → 一般部(3年間)と稽古を行ってきました。

しかし、私の稽古に取り組む姿勢は決してお手本となるようなものではなかったように思います。共に稽古を始めた主人は、一生懸命に楽しく合気道に取り組み、着実に昇級・昇段と駒を進めていきました。そんな主人をよそ目に、あくまでも「子供の付き添い」+「健康維持」という目的で稽古を行っていた私は、合気道に対しての探求心が特にあったわけでもなく、ただ何となく過ごした「入門部」と「少年部」の7年間であったように思います。その期間で習得したものは、形だけの技と名前くらいしかなかったように感じます。

そんな私に転機がきたのは、一般部への移行と「受け」の面白さを感じたことでした。一般部での稽古は、「入門部」「少年部」での稽古風景とは異なり、大畑先生の技の見本を見て(言葉はなく)、それを自分なりに解釈して実践することの繰り返しです。分からなければ先生や有段者の方々に教えていただいたり、時には動きを止めて観察し真似てみたり・・・、とにかく自分から得ようとしないと掴めるものはなく、いろいろな意味で学ぶものがたくさんあります。そのような稽古の中で私が感じたことは、基本的な部分に間違いさえ無ければ、これもあればあれもあるといった正解が一つだけではない合気道の面白さです。今まで見えていなかったもの、感じとれていなかったものが、大畑先生をはじめ有段者の方々、入門〜少年部の稽古を経てこられた高校生・大学生をはじめとする一般部の方々と稽古を重ねることで初めて感じられ、合気道の奥の深さが少し見えるようになった気がしました。

そしてそういう感覚と同時に「受け」の大切さも分かってきました。もちろん、技を覚える・掛けることもとても大切です!しかし、それも「受け」というきちんとした相手がいて初めて成立するものだということがわかりました。

「技を掛けられたときの力の方向を受けが感じ取り、受け身をとる。」

文字で書くととてもコンパクトにまとまってしまいますが、この簡単な仕組みを頭と体で感じた時の面白さ、奥の深さが私にとって楽しく、もっと知りたいという向上心に繋がりました。

でも、私は合気道の一部をやっと分かりはじめただけだと思います。その一部ですらすべてを理解・実践できていません。初段という段位をいただきましたが、学ぶことはまだまだたくさんあります。初段という肩書に恥じないよう、大畑先生・光輝会の皆さんと楽しみながら稽古に励んでいきたいと思います。

2017年9月15日