初段 R・K

私が合気道を始めたのは五歳の時でした。兄の影響もあり、ふと道場に立ち寄ったことで私の人生に「合気道」という1ページが刻まれました。

見学している時は簡単そうに見えたもののいざ実際に稽古を行ってみると、非常に難しく転換に大苦戦したことを良く覚えています。初めて受け身を取った時、上手く出来ず体を強くぶつけてしまいました。「受け身を取った」というより、「転んでしまった」の表現の方がこの時は合っているかと思います。

ですが、続けて行くうちに段々と面白く感じ、いつの間にか合気道の世界に入っていました。徐々に受け身をしっかり取れるようになり、公園で遊んでいる途中転んでも怪我することなく起き上がることができました。

しかし、少年部から一般部へと進んだ時、私は衝撃を受けました。自分より遥に身長も高くパワーもある大人たちだらけでした。まるで一気にゲームの難易度が上がったようでした。この時、合気道の本質を改めて認識しました。相手の体格に関係なく相手を制することが出来るものだと。細かいところまで注意して技を掛けることが大事だと感じました。なかなか技が決まらなかった時は、逆に技を掛けられてしまうこともよくありました。

私はこれまでの高校・大学受験共に特技は合気道と答えてきました。私の数少ない特技となってくれた合気道には魅力だらけです。また、周りの人達のおかげで、ここまで続ける出来たと思います。

合気道を通し、自分の身を護る術、礼儀、基本的な姿勢が身に付きましたし、内面的にも成長できたと思います。

2019年3月25日