コラム/めざせ達人

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めざせ達人

第164回 人づくり

十数年前の夏、大阪の大学に在学していた娘に会いに行ったところ、チアリーディングの練習をしているところに来て欲しいと頼まれ、部員の数だけのアイスをお土産に体育館に訪れたことがあった。私が体育館に入るなり練習を中断、全員が私の前に整列して(何と言ったか記憶にないが)大きな声で叫びながら歓迎の意を表してくれた。少々照れくさかったのを思い出す。

チアリーディングからダンス部分を独立してできたのがチアダンスだが、全米チアダンス選手権大会優勝七回、五連覇を達成させたのが福井商業高校五十嵐裕子教諭。「人は変われる」、「夢は必ず叶う」という信念を持っておられる。毎年メンバーが変わる中で結果を出し続けるには、どのような指導をされて来たのだろうか?

五十嵐教諭は人づくりが秘訣だと言われる。『優勝するのが目標だけど、とにかく一人ひとりの人間的な成長に焦点を絞って日々取り組んでいたら、その結果、優勝できるようになりました。』練習は当然厳しく、校則・ルールは絶対という鉄の掟を設け、目標を共有できる生徒を選んで入部させた。また、全米大会初優勝経験を持つ厚木高校前田コーチを招き指導を一任し、自身はマネジメントに専念。そして、目標に近づくための課題を考え、一つひとつ潰していく、その積み重ねにより部発足三年で全米大会優勝を成し遂げることができた。

映画にもなった感動的な話だが、ご本人はどこにでもいるような普通の教師だと言われる。しかし、信念と情熱と強い精神力は普通ではない。合気道においては、優勝というような共通の目標はないが、個々人の目標には一歩一歩近づいていかなければならない。子ども達にとって合気道の目標はなんであろうと、それぞれ持っている夢を実現するためには、変わらなければ実現することはできない。自分自身の成長・変化は、合気道の上達も伴い、見る人に感動を与え、夢の実現への大きな一歩となる。諦めなければ夢は実現する!

 

 

 

2018年8月4日 | カテゴリー : めざせ達人 | 投稿者 : koukikai

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