第173回 講習会

 先月は久しぶりの津山、遠藤師範講習会に参加。広島から三時間かかるため行くにあたってはかなりの決意が必要だが、今回は同行者もあり、しかも車に同乗させて頂くことで気楽に行くことができた。稽古においては、遠藤師範はいつも一度全員を投げられるので、楽しみにしていたところ、今回も一度の接触があり、その時に頂いた一言二言は私の自信に繋がるものになった。

心配だった体力も全く問題なく、稽古してみたいと思った人ともひとりだけ稽古できた。しかし、指導の甘さを指摘されたと判断される場面もあり、反省材料も頂き、収穫は多かった。大切なところは、妥協することなく、しつこく、身につくまで何度も繰り返すこと、どこで稽古しても恥ずかしくないように。

 開始三十分前に道場に入ると、準備運動をしている人、話をしている人、そして、一組だったか稽古をしている人がいた。注目されながら稽古するのはとても勇気がいるが、これが遠藤師範の講習会の雰囲気。稽古していたのは津山の女性と神戸の男性、その二人の方と稽古することができたが、女性の方との稽古が面白い。横面打ちで相対するが、受けの彼女は構えてから動作を起こすまでの間がとても長い、長すぎるのでこちらから仕掛けてみるが、誘いに乗ってこない。結局、受けが誘いの攻撃をまともに受けてしまうが、彼女はそれをなかったことにしてしまう。これで良いのか、こうすべきだと彼女には言わなかったが、自分ならどう対応するか考えて欲しい。

 講習会では必ず師範が投げているところを、近くの人が見ている場面が起こる。夏場や激しい稽古の場合は見学が救いの時間となるが、自分の稽古相手が上位の場合は、自分から“見ましょう”と言ってはならない、失礼にあたる。また、稽古相手が変わる場合は、稽古したい相手を見つけ、その人の傍で稽古するように心がけ、組み換えのタイミングですばやく相手に声をかける。有意義な稽古にするには積極的に行動すること。講習会は自分を変えてくれる場だ。

2019年5月11日 | カテゴリー : めざせ達人 | 投稿者 : koukikai